今期の魔術師を振り返って

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こんにちは。

長かった10期ももうすぐ終わり、まもなく次の改訂が出る頃となりました。前期、前々期に引き続き、今期も【魔術師】をメインに使用してきましたが、簡単に今期を振り返ろうと思います。

 

 

 

 

 

☆環境の概観

今期は特に【オルフェゴール】【オルターガイスト】、そして環境全体を取り巻く形で【ドラグーン】という構図だったと思います。【オルターガイスト】とのマッチアップに関してはお互いに「引くべきカードをより多く引いた方が勝つ」引き比べの要素が大きかったので本記事では割愛し、【オルフェゴール】に対する所感や【ドラグーン】をめぐる環境の変化に対する自分なりの考えを【魔術師】プレイヤーの視点からつらつらと述べていきます。

 

 

☆【オルフェゴール】の増加

《宵星の騎士ギルス》の登場以降、【オルフェゴール】は急激に分布を伸ばしました。《I:Pマスカレーナ》と《オルフェゴール ・バベル》及び各種オルフェゴールモンスターを用いて相手ターンの妨害とリソース戦術を主とするこのデッキは、《トポロジック・トゥリスバエナ》《トポロジック・ゼロヴォロス》を有することから【魔術師】を含めペンデュラム系統に対しめっぽう強く、後攻から捲るのは不可能。にもかかわらず分布最多と、非常にやりづらい環境となりました。また、「それでも先攻なら取り敢えず《深淵に潜む者》でイージーウィン」というそれまでの概念も、環境中盤以降は後述のドラグーンギミックによって覆されることとなり、さらに不利な対面になってしまいます。

 

 

☆ドラグーンギミックの出現

これまで【オルフェゴール】に対しては《深淵に潜む者》を出しておくだけで実質ターンスキップすることが可能であり、返しのターンで一気にライフを削り切るというプランが機能したため、先攻での勝率は限りなく100%に近いものでした。しかし、環境中盤あたりからドラグーンギミックを搭載した構築が出現し、これにより先攻での勝率を大きく下げることとなりました。《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》へのアクセスは《真紅眼融合》の素撃ち、もしくは《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》の2パターンありますが、どちらも《深淵に潜む者》の効果をすり抜けて来ます。一度《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》が着地してしまうと、処理方法は《爆竜剣士イグニスターP》か《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》で墓地の《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》の効果をコピーする等の手段に限られ、そこに妨害を合わせられることで突破できずそのまま負けてしまう展開が頻発しました。これまでは絶対的な制圧力を持っていた《深淵に潜む者》をもってしても安定して勝つことのできない状況は歯痒く、非常に苦しいものでした。

 

 

☆誘発の増加

【オルフェゴール】以外でも【オルターガイスト】や【トリックスター】など様々なデッキで《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》が採用されるようになりました。それに伴って《エフェクト・ヴェーラー》及び《無限泡影》の採用枚数も次第に増え始め、その弊害として《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の効果もほぼ通らないという厳しい環境になりました。《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》で効果をコピーすることである程度のリカバリーは効くものの、デッキのエンジンである《アストログラフ・マジシャン》へアクセス出来なければリソースも盤面も伸びないため、細い勝ち筋を辿るゲームを強いられることになります。誘発を2枚、3枚と持たれていると場合によっては展開自体がままならなくなり、ほぼノーガードに近い状態でターンを返さなければならないこともありました。

 

 

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この環境を踏まえ、個人的に考えていたのが、《灰流うらら》以外の誘発に強い《真紅眼融合》を複数枚搭載した【ドラグーン魔術師】でした。【魔術師】におけるドラグーンギミックは特に《黒牙の魔術師》との結びつきが非常に強く、《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》を処理されても返しのターンにP効果を用いて蘇生することが可能です。また、融合素材の《ブラック・マジシャン》も蘇生することができるため、ドラグーン系統のデッキの中でもライフカット速度に優れます。それらに加え、《真紅眼融合》の最大の弱点である《灰流うらら》に対し、《デュエリストアドベント》や《竜剣士ラスターP》など召喚権を使用せずにチェックできる札を多く採用できるのも【魔術師】ならではの強みであると言えます。

 

 

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実際に考えていた構築になります。《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》の後ろに《時空のペンデュラムグラフ》も構えたいため2枚の採用としました。《真紅眼融合》に《灰流うらら》を撃たれた際のリカバリーの意味もあります。

 

しかしながら、まだ仮構築の域を出ない内に新型コロナウイルスの影響で遊戯王に触れる機会がほぼ皆無となったため、調整が不可能という理由でこのデッキはお蔵入りとなってしまいました。強い弱いを抜きにしても一度くらいは試したかったので残念ではありますが、事態が事態なのでこれに関しては仕方ないという感じです。キ◯タマ。

 

 

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個人戦ならまだしもチーム戦で未調整のデッキを持ち込む訳にもいかないため、2月29日に開催されたみりんCS及び3月1日に開催されたぷちあるふぁCSでは使い慣れたいつもの構築を持ち込みました。

 

 

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しかしながら、戦績はそれぞれ個人2-2、1-2と不甲斐ないものとなってしまいました。【ドラゴンリンク】や【未界域】といった展開系相手に尽く先攻を取られてしまうツキの無さもありましたが、自分のプレイングが正しいとは言い切れない場面もあり、負けるべくして負けたというのが感想です。

 

 

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☆改訂も踏まえた来期の展望

「ハリファイバー死んだらやばい?」

 

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たびたびそんな質問を受けますが個人的にはやばいと思っています。妨害、リソース、誘発の受けを1枚で器用にこなすカードであるため代えが効かず、プランをそもそも一から見直す必要があるため構築の変更も余儀なくされます。ルール変更については、エクストラゾーンに紫とか白のカードがドヤ顔で鎮座して展開を阻害することがなくなる点は嬉しいですね(笑)

 

 

☆終わりに

去年の夏頃以降、一度も負け越していなかったのに最後の最後で残念な結果に終わってしまい非常に悔しいです。ただ、これまでずっと使い続けたデッキと最後まで一緒に駆け抜けられたことは関しては本当に満足しています。楽しくて強くてカッコいい、最高のデッキでした!

 

 

 

追伸:

10期最後のCSはなんと三面魔術師でした。いつも仲良くしていただいている「パパ」さん、そして魔術師の大先生「ヒマワリ」さんと一緒に挑みました。

 

 

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感度の魔術師などというアレな名前に関しては理由があるので宜しければ是非↓

 

 

 

 

結果は全員揃ってタコ負けだったけど、それでも尊敬するプレイヤーと一緒に戦えたこと、すごく光栄でした。

 

次チーム組むときは勝つしかねえ!

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