【焔聖騎士】の手引き

こんにちは!えーしゃです!

今回は「ライズ・オブ・ザ・デュエリスト」に収録される新たなテーマ「焔聖騎士」について、カードの紹介や展開ルート、構築の方針などを一心不乱に書き殴っていきます。

 

 

 

【もくじ】

 

 

焔聖騎士ってどんなテーマ?

 

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厳密には【焔聖騎士】というカテゴリは現時点では存在せず、あくまで【聖騎士】に属する炎属性・戦士族のカード群及び「焔聖剣」と名のつく装備魔法で構成されるテーマになります。

 

目指す動きとしては、このデッキのエースである大型シンクロモンスター焔聖騎士帝-シャルル》を呼び出し、多彩な装備カードで《シャルル》を強化しながら自身の持つ破壊効果で相手を追い詰めていく、そんなイメージです。

 

エクシーズモンスターの《アルトリウス》を装備カードで強化しながら戦う「聖騎士」と比べると、デッキコンセプトは非常によく似ている一方、エースがシンクロとエクシーズで対になっていますね。

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テーマの紹介が済んだところで、次は実際に各カードの効果を見ていきます。

 

 

 

カード紹介

 

まずはモンスターから!

 

 

《焔聖騎士-アストルフォ》

効果モンスター

星1/炎属性/戦士族/攻 500/守 200

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれデュエル中に1度しか使用できない。

(1):自分の手札・墓地から戦士族・炎属性モンスター1体を除外して発動できる。

このカードを手札から特殊召喚する。

その後、このカードのレベルを除外したモンスターと同じにできる。

(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。

発動後2回目の自分スタンバイフェイズに、除外されているこのカードを特殊召喚する。

その後、自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、戦士族・炎属性モンスター1体を選んで特殊召喚できる。

 

《アストルフォ》の効果はどちらもデュエル中に1度しか使用することができません。②の効果はラグがかなり長いものの効果自体は強力であるため、可能な限り序盤に発動しておくのが好ましいですね。

 

 

《焔聖騎士-オジエ》

効果モンスター

星4/炎属性/戦士族/攻1500/守2000

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。

デッキから「焔聖騎士-オジエ」以外の戦士族・炎属性モンスター1体または「聖剣」カード1枚を墓地へ送る。

(2):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象として発動できる。

このカードを装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。

(3):このカードの装備モンスターは効果では破壊されない。

 

《オジエ》は《おろかな埋葬》《おろかな副葬》を内蔵するモンスター。テーマ内で唯一召喚成功時の効果を持つため、優先的に召喚権を回したいカードです。

 

 

《焔聖騎士-オリヴィエ》

チューナー・効果モンスター

星4/炎属性/戦士族/攻1000/守1500

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):手札及び自分フィールドの表側表示のカードの中から、

戦士族・炎属性モンスター1体または装備魔法カード1枚を墓地へ送って発動できる。

このカードを手札からレベル1モンスターとして特殊召喚する。

(2):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象として発動できる。

このカードを装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。

(3):このカードの装備モンスターは相手の効果の対象にならない。

 

《オリヴィエ》は焔聖騎士のチューナーを担います。自身の効果で特殊召喚するとレベルが1になる点に注意。

 

 

《焔聖騎士-モージ》

効果モンスター

星4/炎属性/戦士族/攻1500/守1000

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地のカード及び除外されている自分のカードの中から、

このカード以外の戦士族・炎属性モンスターまたは「聖剣」カードを合計3枚デッキに戻して発動できる。

自分はデッキから1枚ドローする。

(2):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象として発動できる。

このカードを装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。

(3):このカードの装備モンスターは戦闘では破壊されない。

 

《モージ》の効果は1ドローのついた《閃刀機構-ハーキュリーベース》。最初のターンでは使いにくい効果ですが、中盤以降はリソースを回収してくれます。

 

 

おさらいも兼ねて画像で整理します。

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墓地から自身を装備カードにする効果は星4の焔聖騎士のみが持っています。

 

一方、星1の焔聖騎士には《アストルフォ》のほかに《ローラン》《リナルド》の2種が既に存在しており、効果もそれぞれ固有のものとなっています。

 

《焔聖騎士-ローラン》

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《焔聖騎士-リナルド

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次に魔法カード!

 

《『焔聖剣-デュランダル』》

装備魔法

このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):このカードが装備されている場合に発動できる。

デッキからレベル5以下の戦士族・炎属性モンスター1体を手札に加える。

その後、このカードを破壊する。

(2):装備モンスターが墓地へ送られた事でこのカードが墓地へ送られた場合、

自分の墓地のレベル5以下の戦士族・炎属性モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚する。

この効果の発動後、ターン終了時まで自分は戦士族モンスターしか特殊召喚できない。

 

サーチと蘇生、どちらの効果も優秀です。《リナルド》の効果で積極的に回収したいカードになります。

 

 

《『焔聖剣-オートクレール』》

装備魔法

このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):このカードが装備されている場合、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

このターン、自分はそのモンスターでしか攻撃宣言できず、

そのモンスターは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。

その後、このカードを破壊する。

(2):装備モンスターが墓地へ送られた事でこのカードが墓地へ送られた場合、

フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを破壊する。

 

装備モンスターに2回攻撃を付与、または墓地へ送られた際に表側表示モンスターを破壊します。攻めたい時に便利な一枚。

 

 

《『焔聖剣-ジョワユーズ』》

装備魔法

このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):このカードが装備されている場合、

自分の墓地の戦士族・炎属性モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを手札に加える。

その後、このカードを破壊する。

(2):装備モンスターが墓地へ送られた事でこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。

手札から戦士族・炎属性モンスター1体を特殊召喚する。

 

サルベージ効果と展開効果を持ちます。先攻ならリソース回収、後攻なら展開補助といったように状況に応じてうまく効果を使い分けたいです。

 

 

要点をまとめてみました。

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3種類とも①、②の効果はいずれかしか同一ターン中に使用できない点は注意。また、デュランダル》の②の効果のみ、発動後は戦士族しか特殊召喚できない制約がつきます。

 

 

最後にシンクロモンスター

 

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《焔聖騎士帝-シャルル》

シンクロ・効果モンスター

星9/炎属性/戦士族/攻3000/守 200

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):フィールドのモンスターに装備カードが装備された場合に発動できる(ダメージステップでも発動可能)。

フィールドのカード1枚を選んで破壊する。

(2):自分・相手のエンドフェイズに発動できる。

自分の手札・墓地から装備魔法カード1枚を選んでこのカードに装備する。

その後、デッキから戦士族・炎属性モンスター1体を選んで

このカードに攻撃力500アップの装備カード扱いとして装備できる。

 

焔聖騎士の主役とも呼べるモンスター。②の効果や星4焔聖騎士の墓地効果で様々な耐性をこのカードに付与していきます。

①の効果も強力で、装備カードが装備されるだけで対象を取らずにカードを1枚破壊できます。自身以外に装備しても効果が発動するため、相手に「焔聖剣」カードを装備して《シャルル》で装備されたモンスターを破壊、その後「焔聖剣」カードの墓地効果を発動、といった動きも可能です。

 

 

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《焔聖騎士導-ローラン》

シンクロ・チューナー・効果モンスター

星5/炎属性/戦士族/攻2000/守 500

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。

このターンのエンドフェイズに、デッキから装備魔法カード1枚を墓地へ送る。

その後、デッキから戦士族モンスター1体を手札に加える。

(2):このカードが墓地に存在する場合、自分・相手のメインフェイズに、

自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象として発動できる。

このカードを攻撃力500アップの装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。

 

①の効果により、シンクロ召喚するだけでアドバンテージを得ることができます。シンクロチューナーのため、《水晶機巧-ハリファイバー》から直接シンクロ召喚扱いで出すことも可能です。

②の効果はフリーチェーンで墓地から自身を装備カードにするというもので、《シャルル》と組み合わせて使用することでノーコストの1妨害になります。 

 

 

 

展開ルート紹介

 

冒頭でも述べたとおり、このデッキの目標は《シャルル》の成立にあります。以下は、手札2枚から《シャルル》を出すことができるルートの一例になります。

 

 

【例】《オリヴィエ》+《リナルド

①《オリヴィエ》を通常召喚。《リナルド》を特殊召喚

②《オリヴィエ》+《リナルド》で《イゾルデ》をリンク召喚。効果で《ローラン》をサーチ。

③デッキから《デュランダル》を墓地へ送り、《リナルド》を特殊召喚。効果で墓地の《デュランダル》を回収。

④《デュランダル》を《イゾルデ》に装備。効果で《オリヴィエ》をサーチ。

⑤墓地から《オリヴィエ》を《イゾルデ》に装備。《オリヴィエ》を墓地へ送り、手札から《オリヴィエ》を特殊召喚

⑥《イゾルデ》を素材に《リンクロス》をリンク召喚。効果でリンクトークン2体を特殊召喚

⑦《リンクロス》+《オリヴィエ》で《ハリファイバー》をリンク召喚。効果で《真六武衆-ゲンバ》を特殊召喚

⑧《ゲンバ》+リンクトークンで《武力の軍奏》をシンクロ召喚。効果で墓地の《オリヴィエ》を特殊召喚

⑨《オリヴィエ》+《リナルド》で《魔聖騎士皇ランスロット》をシンクロ召喚。効果で《ジョワユーズ》を装備。

⑩《ジョワユーズ》の効果で墓地の《リナルド》を回収。

 

《武力》+《ランスロット》+リンクトークンで《シャルル》をシンクロ召喚

 

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エンドフェイズに墓地の《デュランダル》、デッキの焔聖騎士を《シャルル》に装備して終了。

 

 

手札の《ローラン》+《シャルル》で1妨害構えつつ、《ハリファイバー》からシンクロの《ローラン》を出すことでリソースを伸ばすことができます。展開に際する手札の消費枚数も0枚であり、《シャルル》が生き残ればさらに装備されている《デュランダル》のサーチ効果、倒されてしまった場合でも《ローラン》の墓地効果でサーチが入るためとにかくリソース量が半端ではなく、返しのターンに豊富な手札と手数を生かして一気にライフを取ることが可能です。

 

星4焔聖騎士+戦士族という組み合わせであればなんでも良いため、最も再現性の高いルートになります。

 

 

 

構築の方針

 

焔聖騎士モンスターに関しては、最初に召喚したい《オジエ》、展開の要となる《リナルド》は共に3枚採用すべきだと考えています。《増援》や《デュランダル》、《聖杯の継承》とサーチ手段は非常に豊富ですが、1枚初動を持たないテーマであるため少しでも安定感を高めるよう意識する必要があると感じました。

 

《聖杯の継承》

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《オリヴィエ》に関しては、先ほどのように、素引きした際にデッキにもう1枚眠っていないと展開できないパターンが存在するため最低でも2枚は必要です。《モージ》については、序盤は効果を発動できる機会が少なく、付与する耐性も戦闘破壊と弱い(《シャルル》は元々打点が高く戦闘に強い)ため、採用の優先順位は他の焔聖騎士に比べると低くなります。

 

また、汎用の枠に関しては誘発と指名者2種で構成するのがベターだと考えています。

焔聖騎士そのものが墓地効果を多用する点から相手の《墓穴の指名者》に弱い性質を持つため、誘発を多めに採用することで被害の分散を図るという考えです。また、採用する誘発の種類も増やしておくと、自分の《抹殺の指名者》のバリューも向上し、展開の脆さをよりカバーしやすくなるというプラスに繋がります。

 

 

 

相性の良いカード

 

聖騎士関連以外で便利なカードや採用を検討しているカードを紹介します。

 

 

《ゴッドフェニックス・ギア・フリード》

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このデッキにおいては極めて緩いコストで出てくる大型モンスターで、攻めにも守りにも使える優秀な1枚です。《イゾルデ》や《ローラン》でサーチしておいて返しのアタッカーにしたり、後手からでも相手の盤面を荒らしながら蓋をしたりと幅広く活躍することができます。

 

 

《簡易融合》+《召喚獣ライディーン

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属性の面では《炎の剣士》の方が優れますが、こちらでも《イゾルデ》の素材にしたり《オリヴィエ》と合わせて《シャルル》をシンクロ召喚したりと十分展開に活用できます。何より、このカードは《炎の剣士》と違い、自身の効果で相手の妨害を一つ踏めることから後攻でも強い点が非常に優秀です。

セットカードを破壊できる《聖剣アロンダイト》を《ライディーン》に装備して裏側にしたモンスターをそのまま破壊するといった小技もあり、プレイの幅が広がる1枚になります。

 

 

《メタルシルバー・アーマー》

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《シャルル》の効果でこのカードと対象耐性付与の《オリヴィエ》を装備すると、相手は一切のモンスターを対象に取ることができなくなります。適用範囲はフィールド以外にも及ぶため、こちらの誘発や墓地の焔聖騎士も《墓穴の指名者》で除外されることがありません。また、相手は自身のモンスターも対象に取ることができなくなるため、《亡龍の旋律-デストルドー》や《オルフェゴール ・トロイメア》等の効果の発動も封じることが可能です。

 

 

 

最後に

 

焔聖騎士は、優秀なカードがたくさん揃っていたり、これまでの【聖騎士】カードの中にも使えるものが何枚も存在することから、非常に練り甲斐のあるテーマだと感じています。

 

また、モチーフとなっているのはトマス・ブルフィンチ作の「シャルルマーニュ伝説」及び作中に登場する「シャルルマーニュ十二勇士」ですが、現時点ではまだ焔聖騎士は12種類出揃っていないため、恐らく今後も新規カードが追加されることが予想されます。

 

将来性も抜群の焔聖騎士。少しでも魅力や興味を感じて頂き、ひいては本記事がその後の「手引き」となれば幸いです。ここまでのご精読ありがとうございました!

今期の魔術師を振り返って

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こんにちは。

長かった10期ももうすぐ終わり、まもなく次の改訂が出る頃となりました。前期、前々期に引き続き、今期も【魔術師】をメインに使用してきましたが、簡単に今期を振り返ろうと思います。

 

 

 

 

 

☆環境の概観

今期は特に【オルフェゴール】【オルターガイスト】、そして環境全体を取り巻く形で【ドラグーン】という構図だったと思います。【オルターガイスト】とのマッチアップに関してはお互いに「引くべきカードをより多く引いた方が勝つ」引き比べの要素が大きかったので本記事では割愛し、【オルフェゴール】に対する所感や【ドラグーン】をめぐる環境の変化に対する自分なりの考えを【魔術師】プレイヤーの視点からつらつらと述べていきます。

 

 

☆【オルフェゴール】の増加

《宵星の騎士ギルス》の登場以降、【オルフェゴール】は急激に分布を伸ばしました。《I:Pマスカレーナ》と《オルフェゴール ・バベル》及び各種オルフェゴールモンスターを用いて相手ターンの妨害とリソース戦術を主とするこのデッキは、《トポロジック・トゥリスバエナ》《トポロジック・ゼロヴォロス》を有することから【魔術師】を含めペンデュラム系統に対しめっぽう強く、後攻から捲るのは不可能。にもかかわらず分布最多と、非常にやりづらい環境となりました。また、「それでも先攻なら取り敢えず《深淵に潜む者》でイージーウィン」というそれまでの概念も、環境中盤以降は後述のドラグーンギミックによって覆されることとなり、さらに不利な対面になってしまいます。

 

 

☆ドラグーンギミックの出現

これまで【オルフェゴール】に対しては《深淵に潜む者》を出しておくだけで実質ターンスキップすることが可能であり、返しのターンで一気にライフを削り切るというプランが機能したため、先攻での勝率は限りなく100%に近いものでした。しかし、環境中盤あたりからドラグーンギミックを搭載した構築が出現し、これにより先攻での勝率を大きく下げることとなりました。《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》へのアクセスは《真紅眼融合》の素撃ち、もしくは《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》の2パターンありますが、どちらも《深淵に潜む者》の効果をすり抜けて来ます。一度《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》が着地してしまうと、処理方法は《爆竜剣士イグニスターP》か《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》で墓地の《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》の効果をコピーする等の手段に限られ、そこに妨害を合わせられることで突破できずそのまま負けてしまう展開が頻発しました。これまでは絶対的な制圧力を持っていた《深淵に潜む者》をもってしても安定して勝つことのできない状況は歯痒く、非常に苦しいものでした。

 

 

☆誘発の増加

【オルフェゴール】以外でも【オルターガイスト】や【トリックスター】など様々なデッキで《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》が採用されるようになりました。それに伴って《エフェクト・ヴェーラー》及び《無限泡影》の採用枚数も次第に増え始め、その弊害として《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の効果もほぼ通らないという厳しい環境になりました。《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》で効果をコピーすることである程度のリカバリーは効くものの、デッキのエンジンである《アストログラフ・マジシャン》へアクセス出来なければリソースも盤面も伸びないため、細い勝ち筋を辿るゲームを強いられることになります。誘発を2枚、3枚と持たれていると場合によっては展開自体がままならなくなり、ほぼノーガードに近い状態でターンを返さなければならないこともありました。

 

 

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この環境を踏まえ、個人的に考えていたのが、《灰流うらら》以外の誘発に強い《真紅眼融合》を複数枚搭載した【ドラグーン魔術師】でした。【魔術師】におけるドラグーンギミックは特に《黒牙の魔術師》との結びつきが非常に強く、《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》を処理されても返しのターンにP効果を用いて蘇生することが可能です。また、融合素材の《ブラック・マジシャン》も蘇生することができるため、ドラグーン系統のデッキの中でもライフカット速度に優れます。それらに加え、《真紅眼融合》の最大の弱点である《灰流うらら》に対し、《デュエリストアドベント》や《竜剣士ラスターP》など召喚権を使用せずにチェックできる札を多く採用できるのも【魔術師】ならではの強みであると言えます。

 

 

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実際に考えていた構築になります。《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》の後ろに《時空のペンデュラムグラフ》も構えたいため2枚の採用としました。《真紅眼融合》に《灰流うらら》を撃たれた際のリカバリーの意味もあります。

 

しかしながら、まだ仮構築の域を出ない内に新型コロナウイルスの影響で遊戯王に触れる機会がほぼ皆無となったため、調整が不可能という理由でこのデッキはお蔵入りとなってしまいました。強い弱いを抜きにしても一度くらいは試したかったので残念ではありますが、事態が事態なのでこれに関しては仕方ないという感じです。キ◯タマ。

 

 

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個人戦ならまだしもチーム戦で未調整のデッキを持ち込む訳にもいかないため、2月29日に開催されたみりんCS及び3月1日に開催されたぷちあるふぁCSでは使い慣れたいつもの構築を持ち込みました。

 

 

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しかしながら、戦績はそれぞれ個人2-2、1-2と不甲斐ないものとなってしまいました。【ドラゴンリンク】や【未界域】といった展開系相手に尽く先攻を取られてしまうツキの無さもありましたが、自分のプレイングが正しいとは言い切れない場面もあり、負けるべくして負けたというのが感想です。

 

 

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☆改訂も踏まえた来期の展望

「ハリファイバー死んだらやばい?」

 

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たびたびそんな質問を受けますが個人的にはやばいと思っています。妨害、リソース、誘発の受けを1枚で器用にこなすカードであるため代えが効かず、プランをそもそも一から見直す必要があるため構築の変更も余儀なくされます。ルール変更については、エクストラゾーンに紫とか白のカードがドヤ顔で鎮座して展開を阻害することがなくなる点は嬉しいですね(笑)

 

 

☆終わりに

去年の夏頃以降、一度も負け越していなかったのに最後の最後で残念な結果に終わってしまい非常に悔しいです。ただ、これまでずっと使い続けたデッキと最後まで一緒に駆け抜けられたことは関しては本当に満足しています。楽しくて強くてカッコいい、最高のデッキでした!

 

 

 

追伸:

10期最後のCSはなんと三面魔術師でした。いつも仲良くしていただいている「パパ」さん、そして魔術師の大先生「ヒマワリ」さんと一緒に挑みました。

 

 

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感度の魔術師などというアレな名前に関しては理由があるので宜しければ是非↓

 

 

 

 

結果は全員揃ってタコ負けだったけど、それでも尊敬するプレイヤーと一緒に戦えたこと、すごく光栄でした。

 

次チーム組むときは勝つしかねえ!

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第七回姫CSレポート〜キラキラだとか放尿だとか〜

こんにちは。えーしゃです

 

関西ではお馴染みとなった、第七回ウチの姫がイチバンCS(以下姫CS)に参加してきたのでレポートを

 

まずは姫CSの概要など

・4人チーム(姫役1+囲い3)

・姫役と囲い1人、もしくは囲い3人が勝つとチームの勝利

・特殊レギュレーション

・東海ルール

・予選4回戦+トナメ2回戦

 

姫役はチームの勝敗に大きく関わるため結構なプレッシャー。特殊レギュレーションは環境デッキほぼ全てにメスを入れたようなものだと思っていただければ大丈夫です

 

ちなみに姫役のプレイヤーは女装をすることになっています。そして今回私は姫役で参加

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放 尿 フ ェ イ カ ー

 

スカート履いててもしっかり立ちション

 

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前から見るとこんな感じ

どう見てもバ○ドリです本当にありがとうございました

 

俺も花○川女子学園高校の一員なんだ…

 

 

そんな女子高生のアタシが使用したデッキがこれ

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愛してやまない十二獣。特殊レギュレーションによる規制を免れたため現代そのままフルパワー。それでも弱いが

 

特殊レギュレーションだから強いデッキいないし先攻渡しても普通に捲れるっしょ!ってことで今回は後手型に。パンクラトプスを最大限活かしつつ、またドランシアやティアマトンと相性の良い雙極の破械神、アストログラフマジシャンで手数を増やすことにしました

 

2本目以降は展開系相手には先攻取ってティアマトンによるエクストラ封じ、低速相手には後攻取ってハンド+1の状態からツイツイ拮抗で一気にリソース差を引き離すプランです。これに関しては調整段階でも本番でも綺麗に決まったので正しいプランだったと思います

 

 

 

1回戦:ドラゴンメイド ○○

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ダイス勝って予定通り後攻を選択

 

①相手一生初動引けずに勝ち

 

②相手再び事故で蹂躙…しようとしたらニビル襲来。ニビル+神罠でニビルビートされ続けて負けそうになったけどトップ壺からパンクラミカヅチ出撃して奇跡の逆転

 

横も勝ってチーム勝ち

 

 

2回戦:サイバース ○×○

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相手はオオニシさん。稀に方界も使用されているためデッキが分からなかったが、Twitterでマスカレーナを味方に渡すなどと発言されていたのを思い出してサイバースと確信

 

ところでサイバースと言えば

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そう。エクストラリンク

 

 

じゃあなんすか

俺たちエクシーズ出来ないってことすか

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後攻でも捲れるっしょ!などと息巻いていた自分、あまりにも浅い…

 

 

だが諦めるにはまだ早い。ダイス勝って先攻を取れればこちらにもティアマトンがある

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しっかりとダイス負けて後攻

 

①パンクラ泡影初動みたいなハンド。誘発が一枚しかなくて不安だったけど相手下振れてそうな雰囲気。インヴァートに渾身の泡影を叩きつけるとそのまま返ってきたので動物園で勝ち

 

②相手先攻でこちらのハンドにうららわらし。マイクロコーダーにうらら投げたら指名者。しばらく眺めてトランスコードにわらし当てたら通ってそこそこの盤面で返ってくるも十二獣欠勤してパンクラティアマトンビート。返しでGつっぱされてアクセスコード暴れまくって負け

 

③先攻ドランシア+ティアマトン

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横も勝ってチーム勝ち

 

 

3回戦:叢雲ダイーザ ○○

引き比べ対決。ダイス負けて後攻

 

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腕力王アームレスリン

 

横も勝ってチーム勝ち

 

 

4回戦:機界騎士 ×○○

ダイス負けて先攻

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①妨害ドランシアのみ。機界騎士の大群に入場されて動物園閉園

 

②相手初動なし。百獣大行進

 

③先攻渡されるも相手再び初動なし。魂の蒼穹にトドメのうさぎを投げつけて

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横は何故か全滅しててワロタ

チーム初の黒星で予選が終了

 

 

チームが3-1だとトナメに上がれるかどうかがオポネント次第になるため、不安な気持ちで結果を待っていたら対戦相手のチームの方から

 

「チーム3-1でも姫が全勝ならトナメ確定ですよ」

 

もしかして:トナメ  カクテイ  

 

ウオオオオオオオオオ

 

 

無事チームの名前が呼ばれ、晴れてトナメの舞台へ

 

ここまで個人全勝。圧倒的なろう系主人公。思わず僕のエリュシデータもビッグフットに

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あと2回勝てば優勝とかちゃれんじじまゆめいっぱい過ぎワロタw

 

ちなみに推しはらむりん

 

 

準決勝:オルフェゴール ○○

ダイス負けて後攻

 

①ディヴェルセットエンドに魂のヴァイパー。無限の彼方に吹き飛ばしてそのまま勝ち

 

②相手の盤面ガラテアバベルクリマクス。ドランシアとティアマトンでバベル含めて盤面処理して返しソウドレ。フェニックスでソウドレ剥がされたところに墓穴で墓地のディヴェル吹き飛ばして終わり

 

横も勝ってついに決勝進出

もう負ける気がしない

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決勝:機界騎士 ○○

ダイス負けて先攻

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後手プランだからまだ耐えてるけどダイス1-5でなん俺…

 

①初手に羽根とパンクラ見えて何故自分が先攻なのか114514回ほど文句を垂れつつもデスカット決めて相手初動なし爆速勝利

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②相手の展開に神の警告、機憶にうらら投げてテンポとってそのまま勝ってチーム優勝

 

 

全勝うおおおおおおおおおお

 

 

 

優勝チームと準優勝チームに与えられるプレイマットがこちら。告知された時からすごく欲しかったため、本当に嬉しかったです

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ちなみに決勝は女子高生コスプレミラーでした。相手の子は僕と違ってすごく可愛かったです…

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姫CSにはこれまでにも何度か参加していましたがトナメに上がったのは初めてで、あまつさえ優勝までこぎつけるとは思わなかったですが本当に楽しかったです。チームを組んでくれたマスダさん、アンガさん、鞍馬くん、ありがとう!

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魔術師についてのあれこれ

こんにちは。えーしゃといいます。

関西で魔術師を使って公認大会やCS等に参加しており、使用期間は1年半くらいになります。

店舗代表の権利を無事に取り終え、今期ももう終わるため、一年の節目としてまとめのようなものを作成したいと思い記事の執筆に至りました。

 

 

 

 

 

【もくじ】

【1】魔術師とはどういったデッキなのか

【2】魔術師の強み

【3】構築

       3-1特徴的なカードに関して

                  ・竜穴の魔術師

                  ・EM天空の魔術師

                  ・I:Pマスカレーナ

       3-2墓穴の指名者の不採用理由

       3-3封狼雷坊の採用とAFとの比較

【4】ニビルへの対処

【5】各デッキへの大まかなゲームプラン

【6】改訂を踏まえた来期の展望

 

 

 

 

【1】魔術師とはどういったデッキなのか

「魔術師」と名の付くカード群に「EM」「オッドアイズ」といったカテゴリを組み合わせて構成されるペンデュラムモンスターを主体としたデッキです。ペンデュラム召喚からリンク召喚、そして状況に応じて融合、シンクロ、エクシーズ召喚を駆使して多彩に相手を圧倒できる魅力があります。

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競技シーンにおける"ペンデュラムデッキ"とはエンディミオン、セフィラ、そしてこの魔術師の3つを指す場合が多いですが、中でも魔術師はデッキ内のペンデュラムモンスターの枚数が非常に多い点が特徴です。

 

 

 

【2】魔術師の強み

大きく分けて2つあります。

 

①対応力の高さ

②強固な先攻展開とリソース確保の両立

 

 

①について

マッチ単位で見た際に圧倒的な不利の付く対面が存在せず、《インスペクト・ボーダー》や《魔鍾洞》などデッキタイプによっては一枚で詰みかねないようなカードに対しても耐性を持ちます。少し極端な例ではありますが、《地竜星-ヘイカン》を素材にした戦闘破壊耐性付きの《BF-フルアーマード・ウィング》すらメインギミックのみで突破することが可能であるため、基本的に何か一枚で詰むということはありません。Pテーマの天敵である《魔封じの芳香》や《王宮の勅命》、《醒めない悪夢》に関しても、厳しい部分は否めないものの《時空のペンデュラムグラフ》や《紫毒の魔術師》、《クロノグラフ・マジシャン》+闇Pモンスターで《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》成立→墓地の《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》のコピーなど、複数の回答を有しています。

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遊戯王OCGカードデータベースより抜粋)

 

 

②について

ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》(及びエレクトラムをコピーした覇王スターヴ)、《アストログラフ・マジシャン》、《虹彩の魔術師》の効果を1ターンで複数回用いることで、爆発的なアドバンテージを稼ぎながら展開することが可能です。最終的には《水晶機巧-ハリファイバー》を用いた相手ターンでのシンクロ召喚+《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》による魔法無効と攻撃誘導+時空によるカードの破壊という質の高い妨害を構えつつ、手札には返しのターンに使用する上下のスケールを含めたリソースが揃っている状態になります。

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最近の環境デッキの特徴として、先攻で質の高い妨害を構えることが可能かつリソース量にも優れる部分を挙げることが出来ますが、そういう点では魔術師も環境デッキと遜色ない資質を備えていると考えています。

 

 

 

【3】構築

店舗代表の権利を取った際の構築になります。現在使用している構築とは少し異なる部分がありますが大まかには同じです。

 

メイン  43枚

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エクストラ/サイド  各15枚

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追記:

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12月21日のきのこCSではこちらの構築を使用しました。サイドを少し変更してみましたが、個人4-0-1で負けが付かなかったのは良かったと思います。

 

 

 

3-1特徴的なカードに関して

比較的オーソドックスな構築のため、あまり採用されないカードや最近登場したカードを中心に解説していきます。

 

◇竜穴の魔術師

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遊戯王OCGカードデータベースより抜粋)

 

店舗代表戦では非環境のデッキも数多く見受けられるため、デッキの対応力により幅を持たせる目的で採用しました。後攻では《覇王眷竜ダークヴルム》を捨てながら相手のバックを剥がす動きが特に強く、また、先攻でも魔術師ネームなのでリソースの要である《賤竜の魔術師》の効果の発動を阻害しない上スケールとして活用できる利点があります。

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遊戯王OCGカードデータベースより抜粋)

 

 

◇EM天空の魔術師

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遊戯王OCGカードデータベースより抜粋)

 

直近のデュエリストパックに収録された新規カードです。主に使う効果は自分の場に他のPモンスターがいる時の効果で、エンドフェイズとタイミングは遅いものの、アストログラフやクロノグラフといった制限カードをもサーチ出来る点は優秀です。

しかしながら特筆すべきはその名前で、「EM」に属する「魔術師」であることから、《EMペンデュラム・マジシャン》で新たに魔術師をサーチできるようになりました。召喚することで魔術師をサーチ出来る《EMドクロバット・ジョーカー》と天空の2枚をペンマジの効果でサーチすることにより、例えばPゾーンに置かれたカードが《竜剣士ラスターP》と《覇王門零》のような非魔術師2枚の状況であっても、スケールを2枚とも魔術師に変えることができます。竜穴の魔術師の項目でも述べた通り、賤竜を活用するためにスケールに魔術師ネームを置く必要があり、ペンマジ1枚でそれをクリアできるようになったのは革命と言えます。

 

 

◇I:Pマスカレーナ

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遊戯王OCGカードデータベースより抜粋)

 

3ターン目の返しに動く際にEXゾーンのモンスターをどかしながらリンクマーカーを広げる役割を担うほか、先攻でもチューナーが絡まない展開の際に出す場面があります。例えばペンマジ、ラスター、適当なPモンスターの3枚で普通に展開をするとエレクトラム、覇王スターヴ、アストログラフ、時空といったような盤面になります。

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このままだと妨害は時空のみですが、余った覇王スターヴとアストログラフでマスカレーナを出すことで相手ターンに《トロイメア・ユニコーン》による妨害を増やすことができます。最近の環境ではゲーム速度が比較的緩やかなため、覇王スターヴとアストログラフをそのまま残しおいて相手に高打点の処理を強要するプレイを選択する場面が多いですが、速度の速い展開デッキと対面した場合はマスカレーナによる妨害を増やす選択をすることもあります。

 

 

 

3-2墓穴の指名者の不採用理由

決して弱いカードだとは考えていませんが、以下の2つの理由から採用していません。

 

・展開数で妨害を乗り越えることができる

・手札で浮いてしまうリスクがある

 

魔術師は墓穴に頼らずとも展開数が十分であれば《灰流うらら》等の妨害を乗り越えることができ、《増殖するG》に対しても時空という綺麗な止まりどころを持つデッキです。相手が誘発を持っていない状況で墓穴を引いてしまうと手札1枚分の損失であり、手札をフルに使って盤面を作る魔術師にとってはたった1枚でも無視できないリスクとなります。相手が誘発を持っている状況でも「墓穴があったから勝てた」ということはあっても「それが墓穴以外のカードでは負けていた」ということには一概にならないため、こうしたリスクとリターンを勘案した結果、魔術師に墓穴は必ずしも採用する必要はないと考えています。

 

少しミクロな視点での話をすると、エレクトラムに貰う誘発が最も苦しいにもかかわらず、現環境では《無限泡影》や《幻創龍ファンタズメイ》のような墓穴では回答にならないものが多いのも採用の見送りを後押しする要因の一つになっています。

 

 

 

3-3封狼雷坊の採用とAFとの比較

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遊戯王OCGカードデータベースより抜粋)

 

特殊召喚していないとただのバニラですが、ペンデュラム召喚するだけで効果の発動条件を満たすことができます。例えるなら使い捨ての《魔導獣キングジャッカル》のようなもので、要は《原始生命態ニビル》をケアするためのカードです。ニビルを撃たれなかった場合でも1妨害として場に残るため使い勝手は良好です。

 

しかしながら、魔術師の先攻プランには別にメジャーなものがあり、それが《アーティファクトの神智》及び《アーティファクト-デスサイズ》です。一部刺さらない対面も存在するためどのデッキに対しても投入できるわけではないものの、展開系に対しては絶大な制圧力を誇り、実質相手にターンスキップを強いる程のパワーがあります。

加えて他のデッキでは素引きすると苦しいデスサイズも、魔術師ではハリファイバーから《TGワンダー・マジシャン》を特殊召喚し破壊することでさながらアーティファイバーのように動けたり、クロノグラフの効果で手札から相手ターンに出すこともできたりと、器用に活用することができます。

 

にもかかわらずAFではなく封狼雷坊を採用しているのは、先攻特化のAFとは異なり後攻でも強く使える対面が存在するからです。具体的にはサンダードラゴンと閃刀姫がこれにあたります。ペンデュラム召喚に混ぜることで相手の誘発や《雷神龍-サンダー・ドラゴン》による妨害を防いだり、相手の墓地の魔法カードが3枚以下であれば《閃刀姫-シズク》の戦闘破壊及び《閃刀姫-レイ》の墓地からの特殊召喚の阻止を1枚で達成することができます。

 

先攻では対面を選ばず投入することができ、後攻でも対面次第で小回りの効くカードとして機能する点を評価しています。

 

 

 

【4】ニビルへの対処

自分が最低限意識しているポイントや、先の項目にあるようなサイドカードを引けていない場合のプレイングについて簡単に紹介したいと思います。

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遊戯王OCGカードデータベースより抜粋)

 

基本的に意識しているのは以下の3つです。

 

エレクトラムの特殊召喚にニビルを貰わない

・時空を最優先する

・深淵をうまく活用する

 

エレクトラムは虹彩の破壊(=時空の獲得)、アストログラフの回収、1ドローによるリソース供給を一枚でこなす生命線であるため、リンク召喚成功時にニビルを撃たれないよう展開するモンスターの数を調整します。

深淵はオルフェゴールや未界域に対して極めて効力を発揮するため、エレクトラムを出さず深淵を出してニビルを撃たせないようにする場面もありました。

 

こちらの盤面にモンスターが生存した状態でターンが返ってくると、《ヴァレルロード・S・ドラゴン》を先に出したり、天空の効果で相手のモンスター効果の発動を封じたりと動きに余裕が出てくるので丁寧なプレイを心がけながら詰めていきます。

 

手札の組み合わせ次第では普通に展開しながらニビルを貫通できることもあります。いくつかパターンはありますが、簡単な例を以下にて紹介したいと思います。

 

例:《クロノグラフ・マジシャン》《賤竜の魔術師》《覇王眷竜ダークヴルム》《星霜のペンデュラムグラフ》《灰流うらら》

(灰流うららは展開には使用しません)

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クロノグラフの効果で時読みを特殊召喚。ダークヴルムを通常召喚し覇王門零をサーチ

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②星霜を発動し、エレクトラムをリンク召喚。エレクトラムの効果でアストログラフをエクストラに送り、星霜の効果で慧眼をサーチ

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③慧眼と賤竜を発動。慧眼の効果で虹彩をスケールに置き、エレクトラムの効果で1ドロー

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④賤竜の効果で慧眼を回収後、エレクトラムの効果で虹彩を破壊しクロノグラフを回収。虹彩の効果で時空をサーチし、先ほど回収した慧眼を発動

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エクストラデッキから虹彩とダークヴルムをペンデュラム召喚

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☆ちょうど召喚・特殊召喚の合計数が5になります。このタイミングでニビルが撃たれるか撃たれないかで展開が少し変わりますが、ここではニビルを撃たれなかった場合の展開を紹介します。

 

⑥深淵をエクシーズ召喚。慧眼の効果でスケールに黒牙を置き、時空を伏せてメインフェイズ終了

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ニビルを受けます

 

⑦相手のニビルを対象に黒牙の効果を発動。処理後、黒牙の効果で墓地の虹彩、手札のクロノグラフの効果で自身と覇王門零を特殊召喚

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⑧覇王門零の効果で星霜と自身を破壊し瑚之龍を特殊召喚。処理後、覇王門零の効果で自身をスケールに移動

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⑨ハリファイバーをリンク召喚。効果でオッドアイズシンクロンを特殊召喚し、覇王スターヴを特殊召喚

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⑩覇王スターヴで墓地のエレクトラムをコピー。覇王門零を破壊してアストログラフを回収、そのまま特殊召喚し慧眼をサーチ。もう一度同じ動きを繰り返し、覇王スターヴ2体でタイタニックをエクシーズ召喚

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リソースは残りませんが強力な盤面を作ることができます。また、2体目の覇王スターヴで紫毒を破壊することができるため相手の場のニビルも破壊することができます。

 

 

☆のタイミングでニビルを受けた場合は、慧眼を黒牙ではなく紫毒に変換し、処理後にクロノグラフと覇王門零から同様に展開して以下の盤面になります。

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妨害数はひとつ少ない代わりに星霜が残るためリソースに少し余裕があります。こちらの展開でも途中で紫毒を破壊することができるため相手の場にニビルを残さずに済みます。

 

 

ただし、相手がもしニビルを持っていなかった場合はエレクトラム+深淵+時空でそのままターンを返すことになる以上、上記の展開は深淵が妨害として機能する相手にしか使用することはできません。《No.41 泥睡魔獣バグースカ》をエクストラに入れておくとこの課題を克服できるため採用を検討してもよいと思います。

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遊戯王OCGカードデータベースより抜粋)

 

 

《召命の神弓-アポロウーサ》や《魔導獣キングジャッカル》といった他のデッキではニビルのケアに使用されるこれらのカード群も魔術師では使い勝手のよいものとは言えず、したがって、現状プレイングを徹底することでしか対処できません。また、時にはニビルを割り切って展開する選択も必要になります。

ニビルが禁止にならない限り恐らくこの先ずっと向き合う必要のある課題であるため、何か素敵な案がありましたら是非ともご教示頂ければと思います。

 

 

 

【5】各デッキへの大まかなゲームプラン

 

vsオルフェゴール 

先攻は《深淵に潜む者》1枚でほぼ完封できるため積極的に出していきます。一方、後攻はマスカレーナと各オルフェゴールモンスター及び《オルフェゴール・バベル》を用いた《トポロジック・トゥリスバエナ》による妨害が非常に厳しく勝てない場合が多いです。マスカレーナを素材にして効果破壊耐性を得ているため、紫毒の特攻でも処理できません。バベルに対処出来るかどうかが肝要であるため、状況次第では《エフェクト・ヴェーラー》を《オルフェゴール・ガラテア》まで温存することもあります。

サイドチェンジ後は《精神操作》を入れることで、先にトポロジックを引きずり出してから奪って展開できる場合があります。

 

キーカード:《深淵に潜む者》

 

 

vsサンダードラゴン

メイン戦は《超雷龍-サンダー・ドラゴン》が重過ぎるため後攻を取らされてしまうと勝てません。2本目以降の後攻では《デュエリストアドベント》をはじめとするサーチカードはほぼ全て抜くため、超雷龍よりは雷神龍の対策に重きを置きます。

エレクトラムの効果で《EMオッドアイズ・シンクロン》をエクストラに送って賤竜で回収、そのまま召喚して効果で自身とスケールの賤竜で《爆竜剣士イグニスター P》をシンクロ召喚する動きは基本的なプレイングのひとつです。また、封狼雷坊をP召喚できていると誘発や雷神龍による妨害を一度無力化できるため、イグニスターに向かう一連の動きを通しやすくなります。誘発や操作も駆使してワンショットキルを狙うのが最も理想的です。

 

キーカード:《EMオッドアイズ・シンクロン》《爆竜剣士イグニスターP》

 

 

vs転生炎獣

先攻はフル展開出来なくとも、リソースゲームに持ち込んでも勝ち切ることが出来ます。というより半端な盤面は一瞬で剥がされるため、先攻でもGを大切にしながら物量で押していきます。後攻は《サラマングレイト・レイジ》1枚だけでも重く、加えて《サラマングレイト・ロアー》や誘発まで構えられてしまうと捲るのは絶望的となります。サイドからはニビルの他に《ライトニング・ストーム》と《レッド・リブート》を投入しますが、これらのカードを引けても勝てないこともあります。先でも後でも強く、個人的には一番対面したくないデッキです。

 

キーカード:《増殖するG》《深淵に潜む者》

 

 

vsオルターガイスト

時空を維持すれば勝てるので全力で守り抜きます。《砂塵の大嵐》等の汎用以外だと回答が《オルターガイスト・メリュシーク》か《オルターガイスト・シルキタス》しかないためここを意識するとより守りやすくなります。特に場にオルターネームが存在する状態では、シルキタスを召喚された際に優先権で時空を戻されてしまうケースがあるので注意します。

後攻では、P召喚に黒牙や紫毒、虹彩などを織り交ぜて《神の宣告》をはじめとする召喚無効罠を撃たれてもリカバリーできるよう立ち回ります。相手が一度でも回り始めると勝ち目がなくなるため、積極的に圧力をかけて早期の決着を心掛けたいです。2本目以降はリブートが入るため先攻でも後攻でも戦いやすくなります。

 

キーカード:《黒牙の魔術師》《時空のペンデュラムグラフ》

 

 

vsエンディミオン 

エンディミオン側に誘発が入っていないためメイン戦は少し有利です。デッキが魔術師だと相手にバレると《魔法族の里》+《マギステル・オブ・エンディミオン》《エンプレス・オブ・エンディミオン》もしくは《魔導獣ガルーダ》によるロックで完封されてしまうためサイドで厚く見てはいるものの、基本的に先攻側が圧倒的に有利なマッチアップです。

 

キーカード:《増殖するG》

 

 

 

【6】改訂を踏まえた来期の展望

今回の改訂で特筆すべきは、①《トポロジック・ガンブラー・ドラゴン》の禁止と②エンディミオンへの規制がなかったこと、この2点だと思います。

ガンブラーの禁止により、ハンデスさえされなければ強力な《ラーの翼神竜-球体形》や《冥王結界波》等が流行するのではないでしょうか。また、《転生炎獣の炎陣》や《閃刀機関-マルチロール》など、各デッキのキーカードが少しずつ枚数を減らされている中、エンディミオンはノータッチだったが故にシェアは増加すると考えています。

 

エンディミオンが流行すると、有効なメタカードはそのまま魔術師にも直撃します。《ドロール&ロックバード》や《タイフーン》などがこれにあたりますが厳しいです。

しかしながら、ラー球や結界波といったカードに対しては、魔術師は時空で妨害が残ることからある程度耐性を有していると捉えることができ、特に結界波に関してはこちらがダメージを受けない効果により確実にターンが返ってくるため、前のターンに蓄えたリソースでもって返り討ちにすることが可能です。

 

魔術師自体は弱体化することなく周りのデッキのみが弱体化する改訂であるため、相対的に見れば魔術師は強くなったとみなすことができます。かつてのドラゴンリンクのようにエンディミオン一強になり、ドロバやタイフーン等が大量に飛んでくるような環境になってしまうと流石に苦しいですが、そうでない限りは来期も十分戦えるポテンシャルを持ったデッキだと思います。

 

 

 

あとがき

ここ最近、カードゲーム業界全体で空前のブログブームが巻き起こっており、私のタイムライン上にも多くの記事が舞い込んで来ます。中には「これは!」と思うような素晴らしい内容の記事もあり、そうしたものに出会えた時は自分の知識が広がったことへの満足感を抱くこともあります。

その満足感を、今度は別の誰かにも届けてみたい、そんな気持ちで今回は記事を書いてみました。この記事を読んで少しでも得たものがありましたら、満足感の証としていいねやRTなどしていただけると大変嬉しく思います。ありがとうございました。

焔聖騎士-リナルドによって強化されたストラクチャーデッキのお話

ストラクチャーデッキR-ウォリアーズ・ストライク-】

 

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収録内容のあまりの微妙さから「再録の増Gが本体」などと揶揄され、気づけば人々の記憶からも消えつつある本ストラクに待望の新規が来ました。

 

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焔聖騎士-リナルド 星1 炎属性
戦士族 ATK/500 DEF/200
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに戦士族・炎属性モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。この方法で特殊召喚したこのカードはチューナーとして扱う。
②:このカードが特殊召喚に成功した場合、自分の墓地のカード及び除外されている自分のカードの中から、「焔聖騎士-リナルド」以外の
戦士族・炎属性モンスター1体または装備魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

 

ひとことで言えば「イゾルデで特殊召喚してね!」って書いてあります。

 

ゾルデの②の効果のコストで墓地へ送った装備魔法をそのままリナルドの②の効果によって手札に加えることができるため、イゾルデで実質任意の装備魔法をサーチできるようになったということに他なりません。以下は、一例としてリビングフォッシルを用いた展開になります。

 

◇リビング・フォッシル

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手札:エクスパラディン+ゴッドフェニックスギアフリード

※ローラン→リナルド、サーチのエクス→任意の戦士族です。実際にエクスをサーチする場合はフォッシルの蘇生先はエクスではなくチューンナイトになります。(イゾルデの①の効果の制約によるもの)

 

◇昇華騎士-エクスパラディン

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◇チューン・ナイト

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◇ゴッドフェニックス・ギア・フリード

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ヴァレルソードではなくアポロウーサを出すことでニビル等の誘発ケアをすることも可能です。いずれにせよ、エクスパラディン1枚から自然にリンク4に繋がるようになったのは大きな進歩だと言えます。

 

 

【ギアフリード】の課題

便宜上、本記事で扱うデッキ名を【ギアフリード】と記載しますが、この【ギアフリード】デッキを使用する上で感じていた大きな課題の一つが

 

【ギアフリード】デッキなのにギアフリードに中々アクセスできない

 

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ゾルデやローランの効果を使えば一応サーチは可能ですが、前者はそのターンにギアフリードを使用できない、後者はサーチタイミングがエンドフェイズとどちらもそのターン中にギアフリードを場に出すことができませんでした。

そんな課題を改善するのがリナルドです。

 

手札:エクスパラディン+簡易融合

※ローラン→リナルド

簡易融合でなくとも特殊召喚できる戦士族であれば何でも大丈夫です。

ニビルを意識した展開であり、ユニオンキャリアーを用いて予め場に装備魔法を用意することで、ギアフリードの着地時にニビルを貰わないようにしています。

 

◇ユニオン・キャリアー

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ギアフリードへのアクセス難という課題を改善しつつ、状況次第で苦手とするニビルに対するケアも考えることが出来るようになりました。

 

 

おわりに

本記事ではあくまで「ストラクチャーデッキを強化するカード」としてリナルドを紹介致しましたが、他にも竹光を用いたコンボであったり、自身がチューナー化する点を生かした展開など様々な可能性を秘めたカードであると考えています。本記事を通してリナルドに興味を持っていただけた方、ひいては【ギアフリード】に興味を持っていただけた方がいらっしゃいましたら大変嬉しく思います。ありがとうございました。

第1回高槻csレポート〜虹彩で感度3000倍〜

正気の沙汰とは思えないタイトルだが、良ければ読み進めてもらいたい

 

 

 

〜はじまり〜

"あの" たけっしー様からDMが来た

 

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僕はチョロいので2秒で了承

もう一人は姫cs主催も務めるみりんさんとのことで、賑やかな3人チームだ

 

 

「楽しみだなぁ〜」

 

登録も済ませてくれたようなので早速イザジンをチェック

 

「どれどれ…」

 

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虹彩で、感度、3000倍…

 

どんなチーム名になるのか内心少し不安ではあったものの、想像よりも遥かにヤバい。感度を3000倍にまで高めるために使用される虹彩の魔術師があまりにも不憫である

 

 

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チーム名を相談するたけし様とみりん様

(もっとスケベなのってなんだよ)

 

 

 

およそまともとは思えないチームの戦いが幕を開ける

哀れな虹彩に、勝利の美酒を────

 

 

A卓:あぽろAーしゃ (魔術師)

B卓:みりん (サンダードラゴン)

C卓:たけっC (セフィラエンディミオン)

 

うまいこと言ってみる

 

 

1回戦:60インフェルノイド ○○

ダイス勝って先攻。ノイドだとわかっていたら後攻を取りたいが今期の60枚デッキは未界域である可能性もあるため先攻を選択

 

①スケール星読み時読み始動で1ターン目は榊遊矢ごっこしながら次のターンでドクロバットを召喚。息をするように慧眼をサーチし、虹彩へと貼り替える

 

虹彩P効果、対象ドクロ」

 

「効果なんですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コウカ ナンデスカ

 

 

 

 

 

人生におけるドラマとは、突如として起こり得るものである

 

自分は今、虹彩の魔術師のP効果を尋ねられている

 

刹那、頭を過るのは常軌を逸したあのチーム名

 

冷静に考えれば「モンスターとの戦闘ダメージが倍になる効果を与える効果」以外に答えようがない

 

 

だが、今この瞬間、自分が本当に答えなければならないこととは一体何なのか。結論を出すのにそう時間はかからなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ドクロバットの感度を3000倍にします」

 

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得も言われぬ爽快感が体を突き抜ける

 

クロバットの感度が3000倍なら自分の感度は30000倍だ。思わずオッドアイズランサードラゴンも覇王龍ズァークで爆竜剣士イグニスターPである

 

ぶほw

 

対面にも横にもウケたところで正しい効果を説明した後、黒牙で感度を1/2倍にしたガンダムヴァエルをドクロで殴り倒してわちゃわちゃして勝ち

 

対面いい人で良かった…感謝…

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※股からは出してません

 

横も勝ってチーム勝ち

 

 

2回戦:オルフェゴール ×○-

しっかりとダイス負けて後攻

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①マスカレーナガラテア+バベルクリマクスで返って来るも捲れずに死去

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3本目の途中で横が負けて終わり。みりんさんは売却龍らしい事故ハンド、たけっしーはダイス負けて感度を上げられていた…

 

 

 

3回戦:オルターガイスト ×○-

しっかりとダイス負けて後攻

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①壺撃たれず3伏せエンド。でも神に足止めされてる間に初動引かれてfin

ヤマザキ春のブン祭り

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横が負けたので3本目はやらずに分け

 

 

既にチーム2敗でトナメには上がれなくなったがせっかくなので続けることに

 

 

4回戦:トリックスター ○×○

しっかりとダイス負けて後攻…と思いきや先攻渡されてウキウキぐほほ

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①手札でゴキブリの大群が踊り散らかしてセットエンド。ウキウキとは() 敗北を覚悟したが、相手のリンカネで奇跡的にゴキブリの一斉駆除に成功して最終残りライフ150で勝ち

②あんまり覚えてないけどぐちゃぐちゃにされて泣いた

③超融合とニビルケアしながら展開して勝ち

 

横も勝ってチーム勝ち

 

 

5回戦:セフィラエンディミオン ×○×

しっかりとダイス負けて後攻

トータル1-4

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①誘発引くこともなく閲覧させられてしまう。墓地にエレクトラムがあるにもかかわらず、サベージではなくΩが出てきて手札を覗きに来たことにメロスは激怒した

 

メロスにはセフィラがわからぬ。メロスは、魔術師のプレイヤーである。スターヴを連打し、時空を伏せて暮らし来た。けれどもハンデスに対しては、人一倍に敏感であった

 

 

 

 

負けでいいです

 

 

 

 

 

エレクトラムにガンマ、虹彩にうらら撃たれたけどハリ時読みタイタニックで勝ち

③誘発連打で展開をボロボロにしたところまではよかったものの、捲り方が下手過ぎ&返しにガンマ踏んで負け。脳みそ溶け過ぎてメイン2に虹彩使おうとしたりしたけどもちろん使えないので感度0倍

 

もしかして  #勝ちをケア 

 

 

戦績としては

個人2-1-2 、チーム2-3

 

当日使用した構築

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なかなかどうしてはちゃめちゃなチーム戦だったが非常に楽しかった。ありがとうたけっしー、みりんネキ、そして

 

 

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今日も一日、感度3000倍──── 

3面機界騎士でCSに参加したお話

3面機界騎士で台風の中CSに突撃するというなんだかよくわからないことになったのですが、ばちこりと楽しかったのでその記録なんかを。

 

〜はじまり〜

前回のガロスcsで隣で0-5したあのしげるごんさんからDMが。

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モチベーション的には普段使っている魔術師の方が高かったけど、なんか楽しそうだし久しぶりに十二機界使いたかったのもあって二つ返事でok

 

そんなわけで今回使用した【エクシーズ連打型十二獣機界騎士】

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十二獣で縦列揃えて機界騎士で殴るだけの簡単なデッキではありますが一応解説など

画像は公式データベースより引用

 

十二獣サラブレード

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単体で引いても強くなく、十二獣+天璣みたいなハンドの時にサーチする用の1枚のみ採用。

 

 

十二獣の会局

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ラムを破壊して気持ちよくなったり精神操作で奪ったモンスターを十二獣に変えたりと色々出来るようになりました。永続魔法なので機界騎士との相性も◎

 

 

ダイナレスラー・パンクラトプス

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今の環境だと刺さりにくい対面も少なくありませんが、1本目から後手を取る想定であり取り敢えず場に出せること、単純に火力源になること、後述のアウスでサーチできることを勘案してメインから1枚。

 

 

一点着地

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41枚目のカード。デッキの枚数を素数にしたいという偏屈な理由で採用しましたが意外と活躍して良かったです。チェーンの組み方で蒼穹への誘発を回避できます。

 

 

崔嵬の地霊使いアウス

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ヒータの地属性版。破壊されたらパンクラサーチ。機界騎士だけでなく、十二獣も精神操作と結び付きが強くなった点が非常に嬉しいです。(機界騎士+操作=明星、十二獣+操作=アウス)

あとかわいい

 

 

 

以下対戦レポート

 

0回戦:出発から到着まで

台風来てても遊戯王大好き過ぎてウキウキで出撃。めちゃくちゃ早く家出た。同じチームのKURAMAと、それからヒマワリさんと3人で京都で新弾買ってから高槻へレリゴー。ABCの話とかできてめちゃ楽しかった…。

会場着いたらしげるごんおり。前日の夜にDMでリア充アピールしてきたあのしげるごんである。

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なにがみずきちゃんやねんと

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ああああああああああああああ

自家発電池メンのプライドにかけてせめてしげるごんよりは良い戦績を残すことを決意。

 

A卓:自分(十二獣機界騎士)

B卓:KURAMA(純機界騎士)

C卓:しげるごん(召喚機界騎士)

 

 

1回戦:魔術師 後○○

 

いきなり不利対面の魔術師、しかもヒマワリさんで絶望。どうして…。

 

①誘発一枚も引けてなくて調弦+ペンマジの展開を閲覧。ただこちらが魔術師ではないことはバレており、真竜読みでハリアストロタイタニック深淵星霜で返ってきたので全部捲ってワンキル。時空とかサベージとか置かれてたら負けてた…。

 

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個人勝ち

チーム勝ち

 

 

2回戦:真竜 後×○○

 

相手は"勝ちをケア"で有名なあのほむほむさん。今日はプロトコルは伏せない模様。

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なんで負けたか明日までに考えときます。

 

②相手ちょっと下振れててこっちハンドまあまあ強くて盤面機界騎士まみれにして勝ち。

 

③先攻渡されてお互い動かず2ターンほどドローゴーしたあと相手が先に動き出してイグニス+ドラD+バックで返ってきてET突入。取り敢えずライスト撃ったら宣告で、サラブレード→ワイルドボウにさらに宣告。真竜モンスター連打されない限りはライフ差で勝てると判断してタイフーンでドラD壊して深層とかで耐え切って逃げ切り。

ちなみにイグニス出て来たターン、覇王色の覇気でイグニス殴り忘れさせることに成功したけどそれなかったら普通に負けてたしやっぱり…

 

 

勝 ち を ケ ア

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個人勝ち

チーム勝ち

 

 

3回戦:オルフェゴール 後○××

 

対面はシグさん。オルフェゴールも不利対面できついけどそもそも有利対面が存在しないから誤差()

 

①ディヴェルにG撃ったら通ってガラテアディンギルスクリマクス捕り物で返ってきたから全部踏んでワンキル。

 

②先攻渡されるかなと思ったら先攻取られてサイチェン失敗。普通に盤面超えられなくて負け。

 

③相手の盤面しっかり強いけどこっちの手札もしっかり強くて、盤面捲ってライフも取ってアストラムファンタ除外に紫宵で返したところでET突入。

 

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「オルフェでアストラム超えながらライフまで取るのきつくね?ディンギルス出てきてもバウンスするし、これはもろたで!うおおおお!」

 

 

 

 

 

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2秒で捲られて負け

 

個人負け

チーム負け

 

 

4回戦:カタパルトワンキル 後×○○

 

トナメかかった大事な場面でヤマDのカタパルト。どうして…(2回目)

 

①ダイス負けて閲覧。限界まで攻撃力を高められたサイバースクロックドラゴンが盛大に爆発して消し炭に。

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遊戯王ゴミゲー

 

②仕方なく先攻取って適当に回してたらニビル飛んでくる。いつも通り魔術師だと思われていたのが裏目に出た。でも相手のターンクロックリザードにわらしぶち当てたらワンキル失敗して耐え。

 

③横2人が1-1で終わってて自分の勝敗でチームの進退が決まるから緊張してたら相手フォトスラ終末始動でどんだけ強い。ひたすら閲覧。閲覧。

 

ウキウキでアザトートを出すヤマD

「黙って爆破されてくれ」

 

自分の手札を見る

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なるほど

 

展開をミスることもなく終盤へ

 

「サイバースクロックの効果で残りのデッキぴったり全部落とします」

 

「いいよ。あ、一応墓地見てもいい?」

 

(相手の手札は未確定のカードが1枚。墓地のリブートの枚数は…1…2…3枚)

 

手札には泡影

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ガチで笑いそうになったけど堪える。そして…

 

「レヴィオニア効果でカタパルト蘇生!」

「カタパルト効果!クロックドラゴン射出!いっけえええ!」

 

 

 

 

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遊戯王神ゲー

 

個人勝ち

チーム勝ち

 

 

この時点での戦績

自分3-1

KURAMA1-3

しげるごん3-1

 

チーム3-1でトナメ上がり

しげるごんと勝ち数同じで絶対に負けられねえ、、、

 

 

トナメ1回戦:転生炎獣 後××

見たことない人だけど何のデッキかなあと思ったら一番嫌いな転生あああ

 

①3アポロスタリオ炎陣とかで返ってきてなんかいけそうって思ったけどこういう時に限って手札に紫宵がいなくてアポロ超えれず。アポロ倒すためには蒼穹出すしか方法なくて効果止められてリソース確保できず負け。

 

②マイニングにうらら投げたら抹殺されてフォクシーガチャで意志捲れてガゼルスピニーで転生動物園開園して爆速で負け。

 

個人負け

チーム負け

 

あまりにも、あっけない…。

 

ちなみにしげるごんさんここでも勝ってて個人4-1。どんだけ勝つ。

一方自家発電池メンは個人3-2

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頑張れよ。

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追記

10月12日、カードボックス高槻店にてCS中にチームのKURAMAくんのデッキケースが無くなってしまいました。

 

拡散して頂ければ幸いです。

また、見かけた、拾った等情報がありましたらご連絡ください。何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

ここまで読んでいただいてありがとうございました!